エアリー微分方程式の級数解
📂微分方程式エアリー微分方程式の級数解
定義
以下の微分方程式をエアリーAiry 微分方程式という。
y′′−xy=0,−∞<x<∞
説明
この名前はイギリスの天文学者ジョージ・ビッデル・エアリーGeorge Biddell Airyに由来する。
また、ストークス方程式Stokes equationとも呼ばれる。
解法
y′′の係数が1であるため、全ての点は通常点である。その中でx=0の近くでの級数解を求めてみよう。エアリー方程式の解は以下のようであり、収束区間∣x∣<ρで収束すると仮定しよう。
y=n=0∑∞anxn=a0+a1x+a2x2+⋯
するとy′′は
y′′=== n=2∑∞n(n−1)anxn−2 n=0∑∞(n+2)(n+1)an+2xn 2⋅1a2+3⋅2a3x+4⋅3a4x2+⋯
微分方程式に代入し、xの次数を合わせて整理すると、次のようになる。
y′′−xy===== n=0∑∞(n+2)(n+1)an+2xn−n=0∑∞anxn+1 n=−1∑∞(n+3)(n+2)an+3xn+1−n=0∑∞anxn+1 2a2+n=0∑∞(n+3)(n+2)an+3xn+1−n=0∑∞anxn+1 2a2+n=0∑∞[(n+3)(n+2)an+3−an]xn+1 0
あるxに対して常に成立するためには、全ての係数が0でなければならない。したがって、
a2=0
級数の係数の再帰関係式をan+3に対して整理すると、以下のようになる。
an+3=(n+3)(n+2)an
まず、n=0に対して求めると、次のようになる。
a3=a6=a9=⋮ 3⋅21a0 6⋅51a3=6⋅5⋅3⋅21a0 9⋅81a6=9⋅8⋅6⋅5⋅3⋅21a0
n=1に対して求めると、次のようになる。
a4=a7=a10=⋮ 4⋅31a1 7⋅61a4=7⋅6⋅4⋅31a1 10⋅91a7=10⋅9⋅7⋅6⋅4⋅31a1
n=2に対して求めると、次のようになる。
a5=a8=a11=⋮ 5⋅41a2=0 8⋅71a5=0 11⋅101a8=0
したがって、エアリー微分方程式の一般解は以下のようになる。
y==== n=0∑∞anxn a0+a1x+a3x3+a4x4+a6x6+a7x7+⋯ a0+a1x+3⋅21a0x3+4⋅31a1x4+6⋅5⋅3⋅21a0x6+7⋅6⋅4⋅31a1x7 a0(1+3⋅21x3+6⋅5⋅3⋅21x6+⋯)+a1(x+4⋅31x4+7⋅6⋅4⋅31x7+⋯)
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