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二つのベクトルの内積とその間の角度の関係 📂数理物理学

二つのベクトルの内積とその間の角度の関係

定理

二つのベクトル a=(a1,a2,a3)\mathbf{a} = (a_{1}, a_{2}, a_{3})b=(b1,b2,b3)\mathbf{b} = (b_{1}, b_{2}, b_{3}) の間の角度を θ\theta としよう。すると次が成り立つ。

ab=abcosθ \mathbf{a} \cdot \mathbf{b} = |\mathbf{a}| |\mathbf{b}| \cos \theta

このとき、ab\mathbf{a} \cdot \mathbf{b} は二つのベクトルのドット積(内積)である。

従う定理

ゼロベクトルでない二つのベクトル a\mathbf{a}b\mathbf{b} が互いに直交する必要十分条件は次の通りである。

ab=0 \mathbf{a} \cdot \mathbf{b} = 0

証明

下の図を見よう。ベクトル a\mathbf{a}b\mathbf{b}、そして ab\mathbf{a} - \mathbf{b} は三角形を作る。

さて、この三角形にコサイン第二法則を適用すると次が得られる。

a2+b22abcosθ=ab2 |\mathbf{a}|^2 + |\mathbf{b}|^2 - 2 |\mathbf{a}| |\mathbf{b}| \cos \theta = | \mathbf{a} - \mathbf{b} |^2

上の式は内積の性質 aa=a2\mathbf{a} \cdot \mathbf{a} = | \mathbf{a} |^{2} により次のようになる。

aa+bb2abcosθ=(ab)(ab)=aa2ab+bb \begin{align*} \mathbf{a} \cdot \mathbf{a} + \mathbf{b} \cdot \mathbf{b} - 2 |\mathbf{a}| |\mathbf{b}| \cos \theta &= (\mathbf{a} - \mathbf{b}) \cdot (\mathbf{a} - \mathbf{b}) \\ &= \mathbf{a} \cdot \mathbf{a} - 2 \mathbf{a} \cdot \mathbf{b} + \mathbf{b} \cdot \mathbf{b} \end{align*}

共通の項を消去すると次が得られる。

ab=abcosθ \mathbf{a} \cdot \mathbf{b} = |\mathbf{a}| |\mathbf{b}| \cos \theta

従う定理の証明

()(\Longrightarrow)

a\mathbf{a}b\mathbf{b} が直交するとしよう。すると、

ab=abcosπ2=0 \mathbf{a} \cdot \mathbf{b} = |\mathbf{a}| |\mathbf{b}| \cos \frac{\pi}{2} = 0

()(\Longleftarrow)

ab=0\mathbf{a} \cdot \mathbf{b} = 0 としよう。すると、

abcosθ=0 |\mathbf{a}| |\mathbf{b}| \cos \theta = 0

a\mathbf{a}b\mathbf{b} はゼロベクトルではないので a0|\mathbf{a}| \ne 0b0|\mathbf{b}| \ne 0 である。したがって

cosθ=0    θ=π2 \cos\theta = 0 \implies \theta = \frac{\pi}{2}