カラテオドリの定理の証明
定義1
全てのに対して以下の式が成り立つなら、はカラテオドリ条件Caratheodory conditionを満たすと言い、またはが**-可測**-measurableだと言う。
は**外測度**だ。
定理
をカラテオドリ条件を満たす全てのを含む集合とする。するとは-代数で、また、は上の測度になる。
これをカラテオドリの定理Caratheodory theoremと言う。
説明
とするなら、をのルベーグ-代数Lebesgue -algebraと言い、そしてをのルベーグ可測集合または簡単に可測集合と言う。そしてこのとき、外測度を上のルベーグ測度と言う。
証明
が上の測度になることを示すには、定義により以下の三つの条件を満たすかを確認すれば良い。
(D1)
(D2)
(D3) 異なるに対して
しかし、これは外測度の定義及び性質により自明に成り立つ。
が-代数であることを示すには、定義により以下の条件を満たすかを確認すれば良い。
集合が与えられたとする。以下の条件を満たすの部分集合のコレクションを**-代数**と言う。
- (D1)
- (D2)
- (D3)
(D1)
カラテオドリ条件にの代わりに、を代入すると簡単に成立を確認できる。
(D2)
カラテオドリ条件の定義によって自明に成立する。
(D3)
前の二つの条件と違い、確認が簡単でない。まずとがを満たすとき、もを満たすことを示す。
Part 1.
仮定によりがを満たすので、以下が成立する:
同様にもを満たすので、以下が成立する:
外測度の可算亜加法性により、以下の式が成立する:
従って、以下が成立する:
従って、とがを満たすとき、もを満たす。これを繰り返すと、任意の個の異なるがを満たす場合、もを満たすことがわかる。
Part 2.
最初の条件は、各が異なるという条件が欠けており、証明に必要なので、少しの工夫が必要だ。まず、各々のを以下のように定義しよう。
すると、各々のは互いに素であり、を満たし、以下が成立する:
これは直接計算すれば簡単に確認できる。従って、これで各々のがを満たすとき、もを満たすことを示したので証明を完了できる。
Part 3.
可算亜加法性により、以下が成立する:
今、反対方向の不等号も成立することを示せば、証明が完了する。**Part 1.**で個に対して成立することを示したので、以下が成立する:
この不等式は全てのに対して成立するので、以下の式が成立する:
第二の不等式は可算亜加法性により成立する。
■
ロバート・G・バートル著、積分とルベーグ測度の要素 (1995), p100 ↩︎