量子力学における運動量演算子
📂量子力学量子力学における運動量演算子
定義
量子力学で、運動量演算子は以下の通りだ。
P=iℏ∂x∂=−iℏ∂x∂
説明
運動量演算子とは波動関数の運動量を計算してくれる関数で、運動量がp=ℏkの波動関数ψを代入した時に次の式を満足させる関数のこと。
Pψ=pψ
2次元以上の場合、各方向への運動量演算子は以下の通りだ。
Px=−iℏ∂x∂,Py=−iℏ∂y∂,Pz=−iℏ∂z∂
従って、3次元運動量演算子は、
P=−iℏ∇
誘導
一次元で考えると、求めたい演算子は運動量がpの波動関数ψ(x,t)=ei(kx−ωt)に対して次の式を満足させる演算子だ。
Pψ=pψ
量子力学で運動量とエネルギーはそれぞれp=ℏkだから波動関数は、
ψ(x,t)=ei(px−ℏωt)/ℏ
ここで運動量pを得るにはxで微分する。
∂x∂ei(px−ℏωt)/ℏ=ℏipei(px−ℏωt)/ℏ
よって、
⟹⟹iℏ∂x∂ei(px−ℏωt)/ℏiℏ∂x∂ψ(x,t)P=iℏ∂x∂=pei(px−ℏωt)/ℏ=pψ(x,t)
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